密やかな闇を抜けて、ゆっくりと歩くもの。
月の光を伴い、その右手に癒しを、その左手に嘆きを抱いて。
祈ってはいけない。
願ってはならない。
何故ならその先にある奇跡は………。
魔導書大戦マギカロギア
『天上の癒しと嘆き~Heavenly Origin』
呼び声に応えて振り返るその影は、天使か悪魔か。
シナリオの概要
日本屈指の医療都市である刑部市と、その要とも言える日本国際医療センター。余命いくばくもないと言われた子供たちが回復し退院する傍らで、原因不明の死を遂げる患者が急増する。 大法典は調査のために魔法使いたちを派遣する。シナリオ作者:月村水音(ちろる)
プレイ人数:3人
推奨キャラクター:第三階梯(継続可)・経歴機関の推奨は特になし
使用ルールブック:『魔道書大戦RPG マギカロギア 基本ルールブック』(大判)
選択ルール:簡易装備のみ不採用
リミット:4サイクル
※最低一人は社会人としてのオモテの顔を持っている魔法使いがいる必要がある。
※シーン表は刑部市内で調査を行う場合は通常の大判ルールブックのシーン表、
病院内で調査を行う時はシナリオ付随の病院シーン表を使用する。
本シナリオは「株式会社新紀元社」が権利を有する『魔道書大戦RPG マギカロギア』の二次創作物です。
(C)河嶋陶一朗/冒険企画局/株式会社新紀元社
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背景
不治の病に冒され、刑部市の日本国際医療センターに入院していた少女の聖書が、「もっと生きたい」と願う少女のあまりにも強い無念を吸収し、少女の死後、禁書と化した。当時大法典は、刑部市に禁書のものらしき魔力の発現を認め、調査のための分科会派遣を検討していたが、ちょうどその矢先に大破壊が起き、数多の凶悪な禁書が解き放たれてしまったため、結局この調査が行われる事はなかった。時同じくして十年前。日本国際医療センター付近で東堂院家の乗用車が新聞記者・天野昭の運転する乗用車と正面衝突を起こす。東堂院夫妻は即死だったが、イノセントであったゆりあ(当時七歳)は辛うじて意識があり、重症の兄を救いたい、自分も死にたくないと強く願った。
ゆりあに己の素体であった少女の強い願いを重ね、引き寄せられた禁書が彼女に力を授けようと憑依する。ゆりあは無意識にその力を使い、目の前で死にゆく兄に、事故を起こした張本人である新聞記者の天命を注ぎ込んだ。また自分は断章の魔力で命を繋ぐが、その状態を維持するために魔力の供給とイノセントで居続ける事が必要になり、人としての成長が止まってしまう。以来十年間、禁書は取り憑いた少女の無垢さに制御され暴走する事がなかったため大きな災厄を起こす事もなく、燃え尽きそうな幼い命の存在にゆりあが気づくたびに「救いたい」というその願いに細々と応えてきた。
移し替える天命も多数から微量ずつだったため死者が急増することもなく、その事が大法典の察知を遅らせるが、ゆりあ自身は魔力の供給が追いつかず植物人間状態になってしまう。だが、長い年月を経て少しずつ魔力を蓄えた禁書は、やがてイノセントの制御を越えて積極的に犠牲者を探すようになり、舞台となる日本国際医療センターでは犠牲者が増えていく。
救う対象が幼い命という事以外に、ゆりあ自身の意思は最早存在せず、ただ人の生き死にを操り、その嘆きと癒しの力で愚者を翻弄、楽しむ禁書の姿だけがそこにあった。
天上の癒しと嘆き/病院シーン表
2:屋上。抜けるような青空の下、洗いたての白いシーツが太陽の光を受け風にそよいでいる。そのシーンに星の魔素が1点発生する。3:患者図書室。入院患者のための貸し出し書籍が置いてある。子供向けの絵本も多い。そのシーンに夢の魔素が1点発生する。
4:リハビリルーム。器具を扱う音、励ます声が聞こえてくる。そのシーンに力の魔素が1点発生する。
5:静かな待合室。壁にかかったテレビ画面ではニュース番組が流れている。
6:院内カフェ。人々のざわめきと日常の音が聞こえる。中庭に面した大きな窓から陽光が差し込んでいる。
7:霊安室。微かに線香の匂いがする。どこからかすすり泣く声が聞こえ、それに呼応するように魔法災厄が発生する。ランダムに特技を一つ選び、判定を行うこと。成功すると、そのシーンに好きな魔素が1点発生する。失敗すると「運命変転表」を使用する。
8:病院内の売店。お菓子屋日用品、雑誌などが売られている。
9:診察室。開いたドアの隙間からキーボードを叩く音が聞こえる。
10:小児病棟。あちこちにぬいぐるみが置かれており、誰かが歌う童謡が聞こえる。そのシーンに歌の魔素が1点発生する。
11:病院の中庭。白いベンチの置かれた小道沿いに小さな花が咲き乱れている。そのシーンに獣の魔素が一点発生する。
12:薄暗いリノリウムの廊下にぼんやりと非常灯が反射している。今あそこの影を曲がって行ったのは誰だろうか。そのシーンに闇の魔素が1点発生する。
導入フェイズ
以下三つの導入を各PCごとに行った後、共通導入を行う。PC1
大法典絡みのお使い、もしくは表の顔に因んだ用事などで大法典刑部市支部である刑部市立図書館を訪れる。用件を終え帰ろうと一般書籍コーナーを横切った時、書棚の影から出てきた女性とぶつかる。数冊の本やノート、筆記用具、それに加えて奥の情報閲覧室でプリントアウトしてきたらしい数枚の紙が舞散らばる。PCが散らばったものを拾い集めるのに手を貸すのであれば、手に取った紙が「日本国際医療センター」に関する雑誌や新聞記事のコピーである事がわかる。謝罪する女性は若く、やつれて悲し気な面立ちをしている。PCとしばらく会話した後、女性はPCに謝罪と礼を言ってその場を去る。
※HO【山根美香】を公開し、PC1のアンカーとする。属性は自由。
PC2
たまたま、もしくは些細な切っ掛けで刑部市のスポーツ公園を通りかかった時、サッカーボールを追ってきた少年と知り合う。サッカーが好きだというその少年は、好きだというわりには恐ろしくサッカーが下手で、すぐ息を切らせ青白い顔と細い腕をしている。事情を聞けばつい最近まで入院していたという。少年が指さす先に、刑部市のシンボルタワーとも言うべき、日本国際医療センターの病棟が見える。
※HO【遠月歩】を公開し、PC2のアンカーとする。属性は自由。
PC3(成人以上の魔法使い)
刑部市在住の地元紙記者・天野省吾とPC3は面識がある。あくまで天野が成人してから知り合った、PCの表の顔での知人・友人である事。
「禁書による魔法災厄の兆候がないか調べてきてほしい」という大法典からの依頼を受け、PC3は天野から情報を得ようと久しぶりに連絡を取る。再会を喜び、近況を報告し合った後、天野はPC3に以下の情報をくれる。
共通導入
数日後、呼び出しを受けたPCたちが、大法典に集まる。PC3の調査報告結果を受けた後、担当魔法使いから下記の内容を説明された後、禁書の回収を依頼される。
刑部市は最先端の医療施設を有する、医療都市であるため、全国から病人や怪我人が集まる傾向にあり、病死者数が他都市を上回っていても不自然ではないが、最近急死する患者の数が増えている。刑部市は十年ほど前に禁書の魔力が確認され、分科会の派遣が検討されていた時期があったが、実際調査に赴く前にアレクサンドリア図書館の大破壊が起き大法典の手がそこまで回らなくなった。また、その後大きな災厄の兆候が見られなかったため、そのまま放置状態になった経緯がある、曰く付きの都市である。
数日前、天涯から刑部市にて近い将来、大きな魔法災厄が起き、大勢の死人が出る可能性有りとの預言が降りてきた。もし今回の件が十年前の禁書と関わるものであるなら、何故今までなりを潜めていたのかも気になる。至急対処を願いたい。
説明終了後に、各自魔力を決定してメインフェイズへと移る。
メインフェイズ
毎サイクル終了時に未回収の断章(《天上》は除く)の憑依深度が1上昇する。また、このシナリオには下記のマスターシーンを差し込む。マスターシーン「忍び寄る死の影」
登場PC/断章戦参加PC全員発生タイミング/断章《癒し》を回収したシーンの後
断章を回収したPCたちが、ある病室の前を通りかかると中で話している看護婦達の声が聞えて来る。退院間近だった患者が急死したため、病室を片付けているようだ。最近増える患者の急死に看護婦たちは不吉なものを感じ、怯えている。PCたちはその病室から禁書の魔力の残滓を感じる。シーンに登場している者の誰か一人が《死》で判定をすること。失敗するとその者は病魔(防御力が一点減少)の変調を受ける。成功すればシーンに歌の魔素が一つ発生する。
マスターシーン「遠い想い出」
登場PC/シーンに登場していたPC全員発生タイミング/天野省吾の秘密(2)が公開された
天野が自分の過去を語り、当時の事故情報を提供する。事故の原因は父親の居眠り運転。相手方は家族連れ。両親は即死、子供二人は重体だと聞いた。それに対し、父は奇跡といっていいほどの軽傷だったが、日本国際医療センターに収容後、容態が急変して死亡した。唯一の救いは、危篤だと言われていた相手方の子供たちはその後、奇跡的に回復して無事退院したらしいことだ。
このマスターシーン発生時に既にHO「死神の噂」を調査済みの場合、最後に天野は、死神の噂の真相がわかった、病院牧師らしい、と告げる。臨終間際の患者を見舞う牧師服姿が黒衣の死神の噂の元となったということだ。
※HO【病院牧師】を公開する。
マスターシーン「病院牧師」
登場PC/全員発生タイミング/第四サイクル開始までにHO「病院牧師」が公開されなかった場合、第四サイクル開始時に発生
下記のいずれかを進行に合わせて演出し、「病院牧師」のHOを公開する。
マスターシーン「護るもの」
登場PC/全員発生タイミング/「東堂院ゆりあ」のHOが公開されたシーンの後
俄かに空が曇り、気づくと周囲の人影がなくなっている。
ピリピリと、不思議な魔力が周囲で高まっていくのをPCたちは感じる。
何かがいる……。
PCたちが身構えるのと、当時に空が青白く光り、轟音を伴い雷が落ちてくる。各自《雷》で回避判定。失敗したPCはダメージを受け、魔力-1。
<判定に一人でも成功者がいた場合>
小さな四つ足の獣がひらりと大地に降り立つ。獣はリオンと名乗り、自分は異境から来た妖魔であり、東堂院ゆりあの契約者だと告げる。リオンはPCたちが大法典の魔法使いであることを知っており、その実力を見込んで、ゆりあを助けてほしいと頼んでくる。
<同行を許可した場合>
断章《天上》戦のみリオンが立会人として参加する。但し、PC達はリオンの契約者ではないため、リオンにできるサポートは防御ダイスを1つランダムで振り足す事だけである。魔法戦の代表者がリオンの代わりに振る事。《天上》戦が終るとリオンはゆりあの傍らに残りPCたちとは別れる。
<同行を拒否した場合>
リオンは立会人には入らず、エンディングフェイズまで登場しない。
<判定に全員失敗した場合>
小さな四つ足の獣がPCたちの前に降り立ちはだかる。
「大したことないな、大法典の魔法使いとやらも」
「お前たちをゆりあの元に行かせるわけには行かない」
そう吠えると、獣はPCたちに魔法戦を挑んでくる。強制戦闘に突入、先攻は正体不明の獣になる。魔力を半分まで削ると降参し、PCたちの実力を認めて自分の素性を名乗る。以降は、シーン冒頭で雷を回避したケースと同じになる。
クライマックスフェイズ
禁書《天上の癒しと嘆き》との戦闘になる。編纂が終了してみれば、力を失った禁書は黒い革表紙の聖書となる。
拙い文字で書かれた名前はPCたちの知らない少女のものだ。頁を開けばところどころ涙が滲んだ後があるだろう。
エンディングフェイズ
①リオンの同行を許可し、ゆりあの元へと連れて行った丘の上、東堂院忍の死者を弔う祈りの声が響く。教会の裏手にある墓地にゆりあの小さな亡骸は葬られる事になる。PCたちが遠くからそれを眺めていると、リオンが現れる。その存在がひどく希薄になっている事をPCたちが訝しむと、リオンは契約者がいなくなった今、故郷である異境に帰る事もできるが、ゆりあの魂と共に天に還る事にしたと打ち明ける。PCたちに感謝と別れの言葉を告げ、リオンは今度こそ誓いを守るべく、ゆりあの魂と共に空へと昇り消えて行く。
②リオンを同行させなかった。
丘の上、東堂院忍の死者を弔う祈りの声が響く。教会の裏手にある墓地にゆりあの小さな亡骸は葬られる事になる。PCたちは遠くから、ゆりあの棺の傍らにあの雷獣がぽつんと佇んでいるのを見る。 その存在はひどく希薄になっており、やがて揺らぎ、霧散する。後はPCたちの会話で自由なエンディングを演出すること。
ハンドアウト
山根美香/願い:母の死を受け入れたい | |
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● 概要 図書館で出会った女性。やつれた面立ちで悲し気な目をしている。 |
● 秘密 最近、日本国際医療センターで急死した母親の死因に疑念を抱いている。断章《嘆き》に憑依されており、第2サイクル終了時、断章に唆されるまま遠月歩に魔法戦を挑む。 プライズ「スクラップブック」を持っている。 |
● ゾーキングで得られる情報 ・母は死ぬような病気じゃなかった。 ・母が死亡したのと同じ頃、奇跡的に回復して退院した少年がいる。 ・病院は何か人体実験のような事をしていて、母はその犠牲になったのではないか。 |
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● アクション ・断章《嘆き》のデーターを公開する。 ・プライズ「スクラップブック」を公開する。 |
プライズ:スクラップブック | |
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● 概要 以下の条件を満たせば、分科会に譲渡され、持ち主は秘密を自由に閲覧できる。 ・断章《嘆き》が回収されている。 ・このNPCに対する運命値が分科会内で合計3点以上ある。 |
● 秘密 日本国際医療センターに関わる新聞や雑誌の記事が集められている。一番古いものは10年前に起きた自動車事故に関連する記事。 事故の原因は加害者、天野昭(当時34歳)による居眠り運転。対向車には若い夫婦と二人の幼い子供が乗っていた。 |
● アクション HO「天野省吾」の秘密が追加された事を下記情報と併せてアナウンスする。 天野省吾の秘密が既に調査済みである場合、この秘密の調査は手番を消費しない。スクラップブックを天野省吾に提示し、情報キー《追憶》の判定に成功することで、いつでもこの秘密を公開することができる。この判定はシーンに登場している全員が試みる事ができるが、天野省吾と運命を結んでいるPCは運命の値だけ+補正を得る事ができる。 ※全員失敗した場合の再チャレンジはシーン消費になる。公開条件は同じだが、シーンプレイヤーしかチャレンジできない。 |
遠月歩/願い:サッカーがうまくなりたい | |
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● 概要 サッカー好きな少年。不治の病で長期入院していたが、先日奇跡的に治癒して退院した。 |
● 秘密 入院中、聖女を名乗る少女が夢に現れ、病を治すと約束してくれた。 自分の回復は彼女の奇跡の力、聖女の癒しによるものだと信じている。 |
● ゾーキングで得られる情報 ・秘密だよ。実は僕を助けてくれたのはお医者さんじゃないんだ。 ・看護婦さんが聖女様の話をしてくれた。 ・僕と同じくらいの年の可愛い女の子だった。 |
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● アクション ・HO「鈴原幸奈」を公開する 。 |
天野省吾(1)/願い:父の死の真相が知りたい | |
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● 概要 PC3と面識のある地元紙の新聞記者。 日本国際医療センターで不審死が増えているらしいと言うが。 |
● 秘密 不審死が増えているのは医療センターに巣食う死神のせいだという噂話を知っている。 また、このNPCが日本国際医療センターを調べているのは仕事ではなく個人的な理由によるものである。 |
● アクション ・HO「死神の噂」を公開する。 |
死神の噂 | |
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● 概要 最近噂になっている怪談。 日本国際医療センターには死神が巣食っている、というもの。 |
● 秘密 死神は黒装束に身を包んだ若い男の姿をしており深夜に院内を徘徊しては、死すべき運命にない患者の魂をも狩り取っているという。 しかし、小児病棟には、これとは真逆の噂があるらしい。 |
鈴原幸奈/願い:病棟の子供達に笑顔でいてほしい | |
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● 概要 日本国際医療センター小児病棟の看護婦。 入院中の遠月歩に聖女の話しを聞かせて励ましていた。 |
● 秘密 聖女の話しは最近、奇跡的に難病を克服して退院した数人の子供達から聞いたものだが、本当にいるような気がしてならない。 断章《癒し》に取り憑かれている。 |
● ゾーキングで得られる情報 ・他の子たちの励みになればいいと思って、退院した子供達から聞いた話しを物語形式に作り直し、聞かせていた。 ・先のない命の子供たちを見送り続けて疲弊した心に断章が取り憑いた。 |
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● アクション ・断章《癒し》のデーターを公開する |
天野省吾(2)/願い:父の死の真相が知りたい | |
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● 概要 PC3と面識のある地元紙の新聞記者。 日本国際医療センターで不審死が増えているらしいと言うが。 |
● 秘密 昔、父親が交通事故を起こし、搬送された日本国際医療センターで急死した。 その時の状況が最近病院で相次いでいる不審死と似ているため単独で調査している。 ----- ※この秘密を知った上で、魔法使いが天野省吾と契約した場合、天野省吾に真実を告げなければ義務は達成されない。 但し、真実を告げたうえで戸口に記憶を処理させる、真実を告げたうえで、彼を協力者とする、などPLのアイディア次第で結末は決めてよい。 |
● アクション ・マスターシーン「遠い想い出」挿入。 ・HO「死神の噂」を調査済みの場合、HO「病院牧師」を公開する。 |
病院牧師/願い:妹を救ってほしい | |
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● 概要 日本国際医療センター専任の病院牧師(チャプレン)。 主に緩和ケア病棟で勤務している。 |
● 秘密 10年前に交通事故で両親が他界している。最近周囲で急に容態が悪化して死んでしまう患者が増えた事に怯えている。 何よりも恐ろしいのは、不自然な死に立ち会う時必ず幼い少女の笑い声が聞こえる気がする事だ。 その声は記憶の中の妹の声と、どこか似ている気がする。 |
● ゾーキングで得られる情報 ・聞き込みをすれば名前が東堂院忍である事がわかる。 ・妹は事故の後しばらくしてから目覚めなくなった。 ・生命維持装置を外しても死なない。ただ眠っており不思議な事に成長しない。 ・医学でも原因がわからない。 |
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● アクション ・HO「東堂院ゆりあ」を公開する。 ・シーンの終了後、マスターシーン3『護るもの』を挿入する。 |
東堂院ゆりあ/願い:自分を取り巻く不幸を消し去ってほしい | |
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● 概要 病院牧師である東堂院忍の妹。 交通事故の後遺症からだろうか、事故の数ヶ月後から目覚める事なく眠り続けている。 不思議な事にその身体は成長せず幼い少女のままである。 |
● 秘密 事故で死にかかった時、生きたいと願う強い気持ちが禁書を呼び寄せてしまったイノセント。 その力で事故を起こした男の天命を、同じく死にかけていた兄に注ぎ込んだのが全ての始まりだった。禁書の主格である《天上》に憑依されており、この十年間、その無垢な心で禁書の力を抑え込んできた。断章の魔力で生を永らえてはいるが本来の天命は尽きている。 断章を引きはがせば、この人物はほどなくして死亡する。 |
● ゾーキングで得られる情報 ・病院の裏手にある教会の私室で眠っている。 ・その姿は幼い少女のまま。 ・生命維持装置は全て外されているが、死ぬ事はない。 ・本人の意思は殆ど残っていない ・長い年月に渡り少しずつ魔力を増し、活性化した禁書に勝てなくなり暴走を許してしまった。 |
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● アクション ・断章《天上》のデーターを公開する。 |
エネミーデータ
断章《嘆き》 |
憑依先:山根美香 初期憑依深度:0 攻:3 防:3 魔力:5(6-1)根源力:3 領域:獣 特技:《叫び》 魔法:【騎士召喚】《叫び》 【隔離】 《叫び》 毎サイクル終了時に憑依深度+1 |
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断章《癒し》 |
憑依先:鈴原幸奈 初期憑依深度:0 攻:3 防:4 魔力:6(7-1) 根源力:3 領域:歌 特技:《勝利》 魔法:【読破】《勝利》 【煉獄】 毎サイクル終了時に憑依深度+1 |
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雷獣《リオン》 |
攻:2 防:3 魔力:8 根源力:2 領域:夢 特技:《雷》 魔法:雷撃(フレイバー) ※断章《天上》戦で立会人に入れるがPCと契約しているわけではないので防御ダイスはランダム。 自分の契約者であるゆりあとの絆により、魔法戦のフィードバックを受けない。 |
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断章《天上》 |
憑依先:東堂院ゆりあ 憑依深度:4 攻:3 防:2 魔力:6(7-1) 根源力:3 領域:星 特技:《太陽》 魔法:【死帖】『4』 【浄化】《太陽》 【天恵】《なし》 毎サイクル終了時の憑依深度進行はナシ |
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禁書《天上の癒しと嘆き》 ----- 幼くして不治の病にかかり、死にたくないと祈り続けた少女の聖書が、少女の死後禁書と化したもの。 魔法災厄により、限りある人の天命を別の人間に移し替える。 |
攻:3 防:4 魔力:20 根源力:3 領域:歌 特技:《叫び》《勝利》《太陽》 魔法:【騎士召喚】《叫び》 【隔離】《叫び》 【読破】《勝利》 【煉獄】 【死帖】 【浄化】《太陽》 【天恵】《なし》 |
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