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諸注意:

本シナリオは、推理小説の犯人側を演じてみよう、という試みの元制作したシナリオです。流血や暴力的な表現が含まれる場合が御座いますので、苦手な方はブラウザバックをお願いします。そうでない方はお進み下さい。

「……クトゥルーの手先さえ、イゴーロナクについては口にする勇気がない。

 しかし、人間のもとに再び歩み出すため、イゴーロナクが永劫の孤独に

 決別を告げるときが来るであろう……」

  ─『グラーキの黙示録』 第十二巻

「……クトゥルーの手先さえ、イゴーロナクについては口にする勇気がない。しかし、人間のもとに再び歩み出すため、イゴーロナクが永劫の孤独に決別を告げるときが来るであろう……」

 ─『グラーキの黙示録』 第十二巻

本シナリオの概要

大学のサークルの同窓会で山奥のコテージに集まった探索者たちは、そこでかつての仲間、根岸京介と口論になり、彼を殺害してしまいます。彼は以前から人を追い込んでは痛めつけるのが好きな、クズのような人間だったのですが…。

フローリングの床には血が広がり、鈍器で頭部を割られた彼はそこに横たわっています。

​

彼に身寄りはなく、ここに来ていることを知る者もあなたたち以外にはいない。ともかく事件の痕跡を消し、死体をどこか誰にも判らない場所に捨ててしまいましょう。そうすれば、誰にも事件を知られることなく、今夜もぐっすり眠られるのです。

このシナリオについて

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このセッションには、シナリオクリアとゲームオーバーとなる条件が存在します。キーパーはセッション開始時、探索者に次の情報を提示してください。

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<クリア条件>

・事件の証拠を隠滅する

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<ゲームオーバー>

全員の死亡、または正気度の全喪失

目撃者によって、警察に通報される

※現場をそのままにして逃走しても、いずれ事件が明るみになり逮捕されます。

※事件の証拠を発見されても、通報される前に相手を口封じすれば回避

※口封じは宣言すれば自動で成功するものとします。

探索者の作成について

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  • 探索者は大学で同じサークルに所属するメンバーまたはOBです(年齢は20-30程度)。
  • 職業技能は自由に選択して頂いて構いません。推奨技能:隠す、言いくるめ
  • 本シナリオは探索者が共謀して人を殺してしまった所からスタートします。このため、思い入れのある継続探索者には不向きかもしれません。また本シナリオでは肉体的精神的社会的な意味でロストの可能性があります。

主なNPC

根岸 京介(ねぎし きょうすけ)、イゴーロナクの司祭

年齢:27歳 職業:犯罪者

STR 12  CON 12  SIZ 12  INT 13  POW 6  DEX 10  APP 13  EDU 14

正気度 24  耐久力 0(既に死んでいる)

探索者たちと同じ大学のサークルOB。他人を精神的に追い込むのが好きなクズのような人間で、麻薬取引に手を染めていた。『グラーキの黙示録』第十二巻を読んでイゴーロナクの司祭となり彼に隷属していたが、コテージにて元恋人である灰崎に暴力を振るい、それが元で他のメンバーに殺害される。

灰崎 玲(はいざき れい)、イゴーロナクの情人

年齢:25歳 職業:看護婦

STR 8  CON 9  SIZ 13   INT 11  POW 14   DEX 12  APP 17  EDU 17

正気度 0  耐久力 9

技能:目星60%、聞き耳70%、応急手当70%、信用40%、心理学50%、生物学60%、薬学70%

探索者たちと同じ大学のサークルOB。魅惑的な容姿とは裏腹に自分に自信がなく、常におどおどとしており、他人の言うことは断ることが出来ない。しかしその実究極の快楽主義者であり、その苦痛と快楽を求める心がイゴーロナクを引き寄せた。セッション中、彼女が他の探索者と2人きりになった場合、その探索者に肉体的な関係を求めても良い。それに応じた者は肉体と同様に精神を堕落させて1/1D3の正気度を失うと共に、失った正気度と同じ数値分、罪状カウンターが上昇する。

古田 幸三郎(ふるた こうざぶろう)

年齢:51歳 職業:刑事

STR 9  CON 12  SIZ 11  INT 17  POW 15  DEX 9  APP 13  EDU 16

正気度 75  耐久力 12

技能:目星70%、聞き耳65%、心理学81%、追跡45%、言いくるめ40%、法律50%

根岸を麻薬密売の容疑者として追っていた熟年の刑事。巧みな話術と卓越した推理力を持つ・・・かもしれない。キーパーの裁量で、名探偵の孫であったり、ことある毎に「あれれ〜?」とほのめかす小学生を引き連れている設定に変更しても良い。

罪状カウンター

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本セッション中、探索者が悪事を働くと、罪状カウンターが上昇します。罪状カウンターは探索者毎に、探索者に判らないようKPが管理してください。罪状カウンターの初期値は0です。罪状カウンタが一定数に達した探索者には、次のようなイベントが発生します。

​

4点:

誰かの声を聞きます。それはあなたの頭の中に直接響いてきます。

「さあ、何をするべきか分かっているな」

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6点:

再び頭の中に、あの声が響きます。

「何をしている?ぐずぐずするな。くだらないことを考えている暇はない」

そして徐々に、あなたは周りの人間が卑屈で、矮小なものに見えてきます。同時にあなたは周りに対する怒りや欲望、負の感情を抑えられなくなってきます。RPに反映してください。

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8点:

頭の中に、イライラしたような声が聞こえてきます。あなたはSANチェックを行います。減少値は1/1D6です。

「お前はのろますぎる。このクズが。私を失望させるな」

さらにあなたは一層、自分の負の感情を抑えきれなくなり、周りに当たり散らしたり、言葉または実際の暴力に走ります。RPに反映してください。

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10点(以降は、罪状カウンターが上昇する毎に毎回):

あなたの頭の中にはあの声が、相も変わらずこだまします。あなたは「するべき事」を知り、一時的に発狂します。効果は「6:自殺癖または殺人癖」です。

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13点:

セッション終了時、イゴーロナクに憑依される可能性があります。

<資料1>コテージの見取り図

探索者たちは、同じ大学サークルのメンバーOBです。今夜は同じくサークルOBである根岸 京介の誘いで同窓会を開くことになり、山奥にある彼の別荘に集まっていました。しかし、そこで彼が同じサークル仲間である灰崎 玲へふるった暴力が原因で口論となり、彼を殺害してしまったのです。彼は以前から人を追い込んでは痛めつけるのが好きな、クズのような人間だったのですが…。今回のシナリオは、そんな場面からスタートします。

シナリオ 導入

今朝から振り続ける雨音がいっそう激しくなり、時折雷鳴が聞こえてくる。

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リビングには男の死体が横たわっていて、彼の頭部から流れ出した血がフローリングの床に広がっている。室内には大きなソファ、テーブル、大型テレビ、ゴルフ用のクラブのセット等が置かれており、壁には奇妙な詩が書かれたタペストリー、周辺の地図、狩猟用の猟銃(ショットガン)が一丁備え付けられている。また壁際の棚には彼の趣味なのであろうか、古めかしい書物や像のようなものが並べられている。彼の殺害に使用されたのはそれらの像のうちの1つで、血にまみれ、探索者のうちの1人の手に握られている(1D100を振り、一番高い人を1人決めて下さい)。それは奇妙な金属製の、手のひらに綺麗に歯が生えそろった口のある右手の像だった…。

自分たちの手で人を殺してしまった探索者たちはSANチェックです。減少値は1/1D4+1です。また探索者は全員、失ったSAN値と同じ点数分、罪状カウンタが上昇します。さらに、手の像を持っている(=トドメを刺した)探索者は罪状カウンタが1D3点上昇します。

探索パート

■証拠の隠滅

導入が終わり、いくらか状況を確認し終わると、証拠隠滅のパートに入ります。探索者はコテージ内を探索し、使えそうなものを探しながら証拠の隠滅を行うことが可能です。本シナリオで証拠を隠滅する必要があるものは以下の通りです:

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血痕

凶器

根岸の死体

根岸の荷物

根岸の車

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それぞれに対して、《隠す》ないしは適切と思われる技能で判定を行います。成功すれば、上手く隠せたものとします(ただし血痕以外のものは、最終的に湖に沈める必要があります)。証拠隠滅行為を1つ行う毎に、探索者の罪状カウンターは1D3上昇します。またキーパーは探索者の提案する証拠隠滅方法に応じ、適宜判定にボーナスを上げてください。この時同時にボーナス/10点の罪状カウンタが上昇します。

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1人で1つの証拠を完全に隠滅するには30分の時間がかかります。この時間は2人以上で協力する場合、15分に短縮されます(それ以下にはなりません)。

1つの行為に対しては、1人のみが判定可能です。

行為に協力する探索者は、自分の判定を放棄することで、その判定に+10%することが可能です。

死体は山奥の湖に沈める必要があります。この場合「車に運ぶ」のに30分、「湖に捨てに行く」の行為に1時間の時間が必要です。また湖に死体を運ぶためには探索者全員が同行する必要があり、時間は人数に関係なく短縮は出来ません。

■リビング

●遺体を調べる、遺体に触れる、遺体を動かそうとする

冷たくなった死体を探る探索者はSANチェックを行います。減少値は1/1D3です。また、同じ数値分の罪状カウンタが上昇します。判定は《目星》で行い、成功すると彼の遺体のポケットから車のキーを発見出来ます。

​

●木彫りの像

翼が生えたタコのような頭部を持つ立像やヒキガエルに似た頭部をもつもの、ずんぐりした体格の頭部のない裸の男性の象等が並んでいます。それらは根岸によって彫られたものであると思われます。

​

●周辺の地図

ここから車で少し山道を進んだあたりに、水深の深い、大きな湖があることが分かります。アイデアロールに成功すると、ここならば滅多に人が来るものはなく、遺体を捨てるにはもってこいだろうと気づきます。そして、アイデアロールに成功した探索者は罪状カウンタが1点上昇します。

※もし探索者が誰も気づかない場合は、灰崎が地図に気付き、この湖に死体を捨てようと提案します。

​

●タペストリーを調べる

このタペストリーは探索者たちが別荘についてから何度か見たものです。そこには次のようなことが書かれています。

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これはグラーキの黙示録 12巻の一部を日本語に訳したものであり、読んだ場合はイゴーロナクに憑きまとわれることになります(そして探索者たちは、コテージに到着した時点で既にこれを読んでしまっています)。

​

●書物を調べる

そこにあるのは海外の猟奇事件やオカルト、残虐な小説などが多く見られますが、その中に1冊、あなたたちの目を引くものが見つかります。その本には題名がなく、中身は何かの洋書を翻訳したようなものです。そして、この本にはイゴーロナク及びこの神に従うぼろをまとったすばしっこい僕達の存在について書かれています。

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これを読んだ場合、探索者はSANチェックを行い、〈クトゥルフ神話〉を+1%獲得します。正気度喪失は1/1D3です。

●遺体を調べる、遺体に触れる、遺体を動かそうとする

冷たくなった死体を探る探索者はSANチェックを行います。減少値は1/1D3です。また、同じ数値分の罪状カウンタが上昇します。判定は《目星》で行い、成功すると彼の遺体のポケットから車のキーを発見出来ます。

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●木彫りの像

翼が生えたタコのような頭部を持つ立像やヒキガエルに似た頭部をもつもの、ずんぐりした体格の頭部のない裸の男性の象等が並んでいます。それらは根岸によって彫られたものであると思われます。

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●周辺の地図

ここから車で少し山道を進んだあたりに、水深の深い、大きな湖があることが分かります。アイデアロールに成功すると、ここならば滅多に人が来るものはなく、遺体を捨てるにはもってこいだろうと気づきます。そして、アイデアロールに成功した探索者は罪状カウンタが1点上昇します。

※もし探索者が誰も気づかない場合は、灰崎が地図に気付き、この湖に死体を捨てようと提案します。

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●タペストリーを調べる

このタペストリーは探索者たちが別荘についてから何度か見たものです。そこには次のようなことが書かれています。

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これはグラーキの黙示録 12巻の一部を日本語に訳したものであり、読んだ場合はイゴーロナクに憑きまとわれることになります(そして探索者たちは、コテージに到着した時点で既にこれを読んでしまっています)。

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●書物を調べる

そこにあるのは海外の猟奇事件やオカルト、残虐な小説などが多く見られますが、その中に1冊、あなたたちの目を引くものが見つかります。その本には題名がなく、中身は何かの洋書を翻訳したようなものです。そして、この本にはイゴーロナク及びこの神に従うぼろをまとったすばしっこい僕達の存在について書かれています。

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これを読んだ場合、探索者はSANチェックを行い、〈クトゥルフ神話〉を+1%獲得します。正気度喪失は1/1D3です。

「……クトゥルーの手先さえ、イゴーロナクについては口にする勇気がない。

 しかし、人間のもとに再び歩み出すため、イゴーロナクが永劫の孤独に決別を告げるときが来るであろう…」

  ─『グラーキの黙示録』 第十二巻

「……クトゥルーの手先さえ、イゴーロナクについては口にする勇気がない。しかし、人間のもとに再び歩み出すため、イゴーロナクが永劫の孤独に決別を告げるときが来るであろう…」

 ─『グラーキの黙示録』 第十二巻

イゴーロナクは、地中の夜の深淵を超えた先、レンガの壁の向こう側で眠る存在である。だがひとたびその名が口の端に登り、あるいは人目にさらされると、邪神は崇拝者や餌を求めて再び現れ、そして自らが常食とするものを貪り、その形態と魂を真似、再び人の世を歩み出すために帰還するのである。彼は邪悪なものを読み、心のうちにその姿を探す者を求め、そのような人間を彼の司祭たる現世の肉体に仕立て上げようとする。

■脱衣所、洗面所

洗面所には手や顔を洗うための洗面台があり、棚の中には掃除用の雑巾、バケツ等が仕舞われています。また風呂場には広めの浴槽があり、探索者はここを使って衣服や凶器の血を洗い流すことが出来ます。その行為を行う場合、探索者はSANチェックを行い、1/1D3の正気度を喪失します。また同じ数値分の罪状カウンタが上昇します。

■キッチン

普通のシステムキッチンです。ここでは包丁などの刃物が入手出来ます。武器として使用する場合は、小型ナイフ(「クトゥルフ神話TRPG」P.70)として扱って下さい。冷蔵庫の中には、血の滴るような生肉(この付近で捕獲された野生動物のもの)や缶詰、いくらかの野菜、水、ビール等が保存されています。

■ガレージ

ガレージには、探索者と根岸の車が止められています。根岸の車を動かすには、車の鍵が必要になります(彼の死体を調べると見つかります)。探索者が思いつかなかった場合、アイデアロールを振らせて下さい。

また、目星に成功すれば薪を割るための木斧(「クトゥルフ神話TRPG」P.70)を入手できます。

■客室

1部屋に2台ずつベッドが置かれていて、布団と白いシーツが用意されています。アイデアロールに成功すると、そのシーツが遺体を包むには丁度よい大きさに思えます。罪状カウンタが1点上昇します。他には特にめぼしいものはありません。

■根岸の部屋

根岸のものと思われる、かばんと大きめのキャリーケースが置かれています。かばんの中にはかなりの額の札束が詰まっており、またキャリーケースの中には根岸の着替えなど荷物が入っていています。キャリーケースを開いた探索者は目星の判定を行い、成功するとケースの底に隠し底があることに気づきます。そして探索者がその中を開けると、白い粉の袋、注射器、薬の瓶等を発見します。ラベルを見れば、これらがコカイン、ヘロイン等の麻薬であることが分かるでしょう。探索者が札束や薬をこっそり自分のものにする場合、罪状カウンタが1D4上昇します。

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また、アイデアロールに成功すると、そのキャリーケースは見た目の割に収容量が多く、折りたためば、人ひとりくらい詰め込めるかもしれないということを思いつきます。罪状カウンタが1点上昇します。

イベント

■定期イベント:イゴーロナクの従者

部屋を移動している場合、または何らかの行為を行っている途中、25%の確率で巡回中のイゴーロナクの従者(「マレウスモンストロルム」P.21)に遭遇します。ボロをまとった奇形で目のない子どものような存在は、手のひらに口があり、探索者に対して遭遇の度に両手のひらの口と顔の口で合計3回噛みつきを試みて、その後はそそくさと逃げていきます。またイゴーロナクの従者を初めて見た探索者はSANチェックを行い、0/1D4の正気度を喪失します。

イゴーロナクの従者、ボロを纏った眼のない闇のもの

STR 7 CON 10 SIZ 5 INT 2 POW 7 DEX 10

移動 10

耐久力 8 DB:-1D6

武器:噛みつき 30%、ダメージ 1D2+db、1ラウンドに3回攻撃

正気度喪失:0/1D4

■イベント:やってきた刑事

証拠隠滅パートに入り、ゲーム内時間で30分が経過したところで、探索者に《目星》または《聞き耳》で判定させます。成功すると、コテージに車で誰かが近づいてくるのに気づきます。この場合、探索者は彼がコテージにやってくる間にもう一回だけ《隠す》技能を使用する猶予が生まれます。やってきたのは50歳前後の男性、NPCの古田幸三郎です。古田は刑事で、麻薬取引の証拠を抑えるために根岸を追っていました。そして今夜、このコテージで取引が行われる可能性が高いと見てこのコテージに足を運んだのです。彼は根岸がこのコテージに潜んでいて、さらに麻薬の証拠もここにあると考えています。彼は玄関口で対応した探索者に刑事であると名乗り、根岸に麻薬密売の容疑がかかっていることを伝え、コテージ内を捜索しようとしてきます。

​

●古田の捜査

彼は探索者への質問やコテージ内の探索(《目星》)を行い、何かに疑いを持つ度、彼の【疑惑ポイント】が上昇していきます。そして一定量に達することで、彼は次のような行動に出ます。

​

【疑惑ポイント】

3: 彼はコテージの状況について怪しいとは感じるものの、まだ探りを入れている段階です。

5: 彼は根岸に何かがあったのではないかと思い始める。RPに反映し、探索者への追求を強めます

: 彼は根岸に何かがあったことを確信し、それを探索者に追求すると共に、警察に連絡を取り始めます

​

6ポイント以上溜まってしまった場合は、彼を殺害しなければゲームオーバーです。探索者は宣言するだけで、問答無用で彼を殺害(ZAP!)することが出来ますが、彼を殺害した探索者はSANチェックを行います。正気度喪失は1/1D6の正気度です。またさらに、この探索者は罪状カウンタが1D10ポイント上昇します。

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●呼び鈴に出ない

古田は「おかしいですねぇ、誰かがいる気配はしたんですが」「ガレージに車は停まっていたんですが……」などと言いながら、彼は留守を怪しむような素振りを見せます。疑惑ポイントが+1ポイントされます。尚も探索者が応じない場合、さらに+1されていきます(最終的には6まで上昇し、警察へ電話をかけ始めます)。

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●目星

目星(70%)での判定を行い、残された痕跡を見つける毎に疑惑ポイントが+3されます。また死体を発見してしまった場合は、問答無用で疑惑ポイントが6点まで上昇します。事前に証拠品や死体に対して《隠す》に成功していた場合、《隠す》の結果が目標値の1/2で成功していれば古田の《目星》の目標値は1/2、1/4で成功していれば1/4になります。一切隠していない場合や《隠す》に失敗した場合、古田の《目星》は自動成功になります。

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●心理学

彼は探索者の嘘やに対して心理学ロール(81%)を振ることが可能です。ただし、この時<言いくるめ>、<信用>の1/2に成功すれば、心理学の数値を1/2にすることが可能です。探索者の嘘に対して心理学ロールが成功すると、疑惑ポイントが+1されます。尚、探索者が古田を騙そうとする場合、その行為一回に付き罪状カウンターが1点上昇します。

​

最終的に技能を35回程度振ったところで何も見つからなければ、古田は諦めて一旦出直すことになります。

エンディング

■イベント:イゴーロナクの情人

古田が去る、または彼らを殺害した後は、最後の仕上げとして死体と証拠品を湖に捨てに行くことになるでしょう。車に荷物を乗せて、山道をしばらく進むと、木々がひらけた場所に広い湖が見えてきます。湖岸には少し張り出した崖があり、そこから死体証拠品を投げ捨てることが出来ます。投げ捨てた後、探索者全員の罪状カウンタが1D3点上昇します。

証拠品を湖に投げ捨てて、一息付いたところでイベントが発生します。皆が安堵の表情を浮かべる中、灰崎が俯いているのに気付きます。彼女はその表情に、うっすらと不気味な笑みを浮かべています。ここで《聞き耳》に成功すると、探索者はどこかから響く低く恐ろしい「何をぐずぐずしている。やるべきことは分かっているな?」という声を聞きます。そして判定後、灰崎が笑い声を上げ始めます。彼女は”声”に対して笑いながら「分かっている」と答えると、探索者の見る前でみるみるその美しい顔が崩れ始めます。皮膚はまるで死者のように青白くくすみ、目は消失し、体中にはいくつもの大きな噛み傷が口を開けて鋭い歯をギチギチと軋ませます。そのような彼女の悍ましい変異を見た探索者はSANチェックです。減少値は1/1D6です。彼女はイゴーロナクの情人へと変異を遂げ、探索者に襲いかかります。

灰崎 玲、イゴーロナクの情人、自ら望んで恋人となる事により復活した犠牲者

STR 19 CON 23 SIZ 13 INT 11  POW 14 DEX 17

移動 15 耐久力 18

ダメージボーナス:+1D4

武器:爪 45%、ダメージ 1D3+db

組みつき 55%、ダメージ 1D3の噛みつき+1/1D4ポイントの正気度を失う

噛みつき 50%、ダメージ 1D4

装甲:なし。ただし魔力を付与されていない物理的な攻撃からは最低限のダメージしか受けない。

正気度喪失:1/1D6

彼女は通常の攻撃ではほとんどダメージを受けることはありません。彼女を倒す方法としては、湖に突き落とす、車で轢くなどが適当でしょうか。彼女を撃退すると戦闘は終了します。彼女にとどめを刺した探索者は罪状カウンターが1D6ポイント上昇します。この後、何もなければシナリオクリアです。

■イベント:Yの帰還(クトゥルーエンド)

イゴーロナクの情人を倒した後、罪状カウンターが13以上の探索者がいた場合、その探索者のうち最も罪状カウンターが高い探索者がイゴーロナクに顕現し、シナリオはバッド(ある意味トゥルー)エンドとなります。

そう、彼(彼女)は「やるべきこと」を知ったのだ。

探索者たちは、相手の身体が膨張し、その衣服がひどい音をたてて内側から裂けるのを目撃する。中から現れたそびえ立つ人影は、なぜか頭部が欠けていた。そして彼は破れた衣類をぶら下げながら、ゆっくりとした動きで両手のひらをその場にいた者たちの頭へと振り降ろす。そこには鋭い歯が並ぶ、濡れた赤い口が開いていた・・・

クリア報酬

  • シナリオクリア:2D6
  • 古田を殺害しなかった:1D4

【参考文献】

[1] 『コールド・プリント』、著:ラムジー・キャンベル、訳:野村芳夫、NIGHT LAND vol.1(2012)

  • 『グラーキの黙示録』第十二巻、冒頭の引用文を引用。
  • 『イゴーロナク』神話生物の設定及び描写の参考にした。

​

[2] Shane Ivy, “Y.GOLO.NET”, http://www.delta-green.com/2012/04/y-golo-net/, 2014

  • 『イゴーロナク』神話生物の設定及び描写の参考にした。

​

[3]『クトゥルフ神話TRPG』、著:サンディ・ピーターセン/リン・ウィリス他、訳:中山てい子/坂本雅之(2004)

  • シナリオ作成にあたり必要な基本ルールは本書を参考にした。

​

[4]『マレウス・モンストロルム』、著:スコット・アニオロフスキーほか、訳:坂本雅之、立花圭一(2008)

  • 「イゴーロナクの従者」エネミーのデータ、設定・描写はP.21を参考にした。

​

[5]  Oscar Rios, “Paramour of Y’golonac”, The Unspeakable Oath 19 for Kindle, ARC Dream Publishing

  • 「イゴーロナクの情人」エネミーのデータ、設定について参考にした。

​

[6]『湖の隣人の小屋』、http://www5d.biglobe.ne.jp/~lake-god/uo_19_poy.html

  • 「イゴーロナクの情人」”Paramour Y’golonac”のエネミー名の日本語訳として同HPの表記を使用。

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